今年も暖かくなってきましたね。
毎年これくらいの時期になって暖かくなってくると増えるのが、ぎっくり腰です。
寒い時期にぎっくり腰が多いイメージを持つ人が多いかもしれませんが、当院に関しては暖かくなってきた頃にぎっくり腰で来院される方が多いのです。
検索すると、寒くなり始めるときにぎっくり腰が増えるという内容が多いですが・・・
ネット記事も私の感覚もどちらも主観なので、全体の統計ではありません。
ぎっくり腰が多い時期とは
当院の情報だけだと、ぎっくり腰の多い時期は
- 年末年始
- 3月下旬~4月
- ゴールデンウィーク前後
という感じになっています。
あくまでも私の仮説ですが、
年末年始は大掃除や帰省などでの長距離移動、初詣や忘年会・新年会などのイベントがきっかけでぎっくり腰になる。
春は暖かくなってきたことで気持ちも体も緩み、ムリしてしまってぎっくり腰になる人が増えるのではないかと考えています。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰になる原因ですが、
【重いものを持ち上げたときに急に痛くなる】
というイメージが強いかもしれません。
しかし実際に治療にいらっしゃる方の多くは物を持ち上げた時というより、
- 朝起きたら痛かった
- 長時間座った後に立ち上がったら痛くなった
- 遠くのものを取ろうとして手を伸ばしたら動けなくなった
- くしゃみをしたらなってしまった
その様な事が原因になっていることが多いです。
普段からよくある行動ですね。
重いものを持ち上げるときはみんな注意していますが、普段の行動は無意識です。
ぎっくり腰は意外と日常の無意識な生活が原因になっているのです。
いろいろなぎっくり腰の名称
ぎっくり腰というのはあくまでも通称で正式名称ではありません。
あえて正式な名称で言うならば
- 急性腰痛症
- 急性腰椎捻挫
- 急性背部挫傷
などになるでしょう。
ぎっくり腰を英語でいうとstrained back、ドイツ語ではHexenschussと言うそうです。
英語のstrainedは緊張した、張り詰めたなどの意味で、backは背中や背部を意味します。
「腰はlmbar(ランバー)じゃないの?」
と思われる方もいるかもしれませんが、lumbarは医学的な表現であまり日常的には使われないようです。
英語圏の一般的な会話では背中と腰の区別はないみたいです。
普通の腰痛を表現する時にもbackacheやlow back painが使われています。
腰という意味で使われる言葉としてはwaist(ウエスト)の方が使われています。
ドイツ語のHexenschussは「魔女の一撃」という意味です。
原因不明で突然痛くなる様子をまるで魔女に攻撃された様だと表現したものですね。
言葉や文化は違っても世界中に腰が痛くなっている人はいるということですね。
動かないからぎっくり腰になる
ぎっくり腰にも腰痛にも様々な原因があります。
多くの場合に筋肉の過緊張がかかわっています。
普段から筋肉が硬くなりすぎていることで痛みが出てしまうのです。
腰の筋肉は座っている時や立っている時の姿勢が続くと、硬くなってしまいます。
姿勢が悪いと尚更です。
普段から姿勢には気を付けておきましょう。
もちろんどんなにいい姿勢でも座りっぱなしではいけません。
適度に休憩として(30分~1時間に1回)立ち上がったり、身体を動かす様にしましょう。
コメント