没頭する時間が心と身体を回復させる フロー状態とスマホ通知の関係

心理・メンタル

こんにちは!

上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。

このブログでは、健康に関する雑学をお知らせしています。

「気づいたら2時間経ってた、みたいなことないですか?」

読書、料理、プラモデル等なんでもいいんです。

集中しているうちに時間の感覚がなくなる。

そんな経験無いですか?

心理学ではこれをフロー状態と呼びます。今回はフロー状態と心身の健康の関係について解説します。

フロー状態って何?

フローとは、目の前のことに完全に没頭している状態のことです。

心理学者のチクセントミハイという人が提唱した概念です。

フローになると以下の様な感覚を得られます。

  • 時間の感覚がなくなる
  • 疲れを感じにくい
  • 自分のことを意識しなくなる
  • 終わったあとに妙にスッキリしている

これらに思い当たることはありませんか?

面白いのは、これが「ダラダラ休んでいる」のとは違うということです。

集中はしているけど、力んではいない。

車を運転する人ならわかると思いますが、高速道路でアクセルは踏んでいるけど、エンジンは唸ってなくてスムーズに走っている状態です。

一生懸命走ってるわけじゃないのに、スピードはそこそこ出てる。

そんな感じです。

フローに入る3つの条件

チクセントミハイの研究によると、フローに入るには条件があります。

  1. 目標が明確なこと
  2. 結果がすぐわかること(フィードバック)
  3. 適切な難易度があること

特に3の難易度が重要で、簡単すぎると退屈になってしまいますが、難しすぎるとつまらない。

ちょっと頑張ればクリアできるレベルという、ちょうど良いところで人は没頭できるんです。

スマホの通知音が邪魔をする

現代人がこの「没頭」をしにくくなっている最大の原因は、スマホの通知です。

人間の脳は、音が鳴った瞬間に強制的にそれに注意を向けるようにできています。

現代の人類は太古の昔からの生き残りです。

物音に反応できない個体は猛獣に襲われ、生き残れませんでした。

生き残っている私たちの本能に刻まれているのは、「物音には敏感に反応しろ!」という指令です。

「通知が鳴っても無視すればいい」というのは、無理な話です。

本能には逆らえません。

鳴った時点で、脳はすでに反応してしまうのです。本能ですから。

単なる気分の問題ではありません。生まれつき刷り込まれた本能です。

国士舘大学の研究では、スマホの通知音を聞かせたところ、唾液アミラーゼ活性値という数値が上昇することが確認されました。

これは交感神経が興奮したときに出るもので、ストレス値を計る指標です。

この研究ではスマホの音が交感神経を刺激し、心拍数や血圧を一時的に上げるというのです。

通知音が鳴るたびに、身体は小さなストレス反応を起こしているということですね。

一度切れた集中は、すぐには戻らない

途切れた集中を元に戻すには時間がかかります。

10分に1回通知がきていると、せっかく集中しかけてきた脳は、あっという間に通知に注意力を持っていかれます。

いつまで経っても没頭できませんね。

そして「集中しかけては途切れる」の繰り返しが、交感神経を無駄に刺激し続け、自律神経が疲れ切ってしまうのです。

実はゲームはアリ

「じゃあスマホは全部ダメなの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

たとえばゲームに没頭するのも、むしろ良い効果があったりします。

フローに入る条件は「明確な目標」「即座のフィードバック」「ちょうど良い難易度」です。

ゲームはこの3つを全部満たしています。

たまたまというわけではなく、そうなるように作られているのです。

とはいえ、やりすぎには注意です。

ゲーム業界には世界中の天才たちが集まり、ゲーム開発をしています。

そんな天才たちがフローに誘導する仕組みを設計し、より課金させたり、より多くの広告を見せるために働いているのですから、抗うのは無理な話です。

チクセントミハイ自身も、フローが起きやすい活動の代表例としてスポーツやゲームを挙げています。

ゲーム自体は心身の健康に悪いわけではありません。むしろプラスの効果もあります。

問題なのは通知に邪魔されながらスマホを眺めている事です。

・ゲームに2時間没頭する→心身にとってはむしろ良い

・通知が来ながらスマホゲームで2時間→交感神経が疲弊するだけ

スマホを2時間使ったのは同じでも、身体への影響は正反対なんですね。

今日からできること

やることは通知をオフにするだけです。

全部でなくて大丈夫。

必要なものだけ残して、あとは全部切る。LINEもすぐに反応する必要があるもの以外の相手はミュートする。

それだけで集中できる時間が驚くほど増えます。

私は通知音を全てOFFにしています。

そして週に一度でいいので、何かに没頭する時間を作ってみてください。

読書でも、料理でも、釣りでも、ゲームでも好きなことで大丈夫です。

鍼灸施術を受けている時もフローに似てる

余談ですが、鍼灸治療中に皆さんが無言でまどろんでいる時間。

あれはフローに似ているなと思うことがあります。

何も考えず、身体の感覚だけがある状態。

終わったあとに「なんかスッキリした」と言われるのは、ただ筋肉がほぐれただけではないのかもしれませんね。

ちょっとしたフローに近い感覚なのでは?と思っています。

より効果を出すために電気をかけている間は、あまり話しかけないようにしていますが、あれもしっかり没頭してもらうための時間なんです😊

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