こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。
冷たい湿布と温かい湿布のどっちが良いんですか?
この質問よく聞かれます。
湿布の冷たい・温かい・白い厚手のもの・茶色い薄手のもの、それぞれ何が違うのでしょうか?
今回は湿布の種類について説明します。
今回のブログはこんな人にオススメ!
- 湿布を使っている人
- 湿布選びで困っている人
- 湿布について知りたい人
- 雑学好きの人
湿布の薬効には違いがない
湿布の温かいのでも冷たいのでも、白いのでも茶色いのでも含まれている薬効成分にあまり違いはありません。
効果が同じって事ですか?
薬品による効果はほとんど違いがありません。
温湿布
温湿布を貼っても実際に暖かくなっているわけではありません。
温湿布にはカプサイシンという成分(唐辛子の成分)が含まれています。
カプサイシンが皮膚に触れると温度を感じる神経を刺激します。
実際には温かくはなっていないけど、感覚として温かい感じがするだけです。
冷湿布
冷たい冷湿布にはサリチル酸メチルという、メントールの成分が含まれています。
メントールなのでスースーする感じがします。
メントールがカプサイシン同様に温度の感覚を刺激して冷たく感じるのです。
温湿布も冷湿布も皮膚感覚を刺激する成分の違いだけみたいですね。
実際に温湿布と冷湿布を貼ったところをサーモグラフィーで撮影してみる実験を行った結果、皮膚の温度にはほとんど変化が見られませんでした。
温・冷どちらを選ぶか?
どちらの湿布を選ぶべきかは医師や薬剤師さんによって見解が違うようです。
気持ちいい方を選べば良いという方もいれば、急性症状には冷湿布を使用し、慢性的な痛みには温湿布が良いという方もいるようです。
また、白くて厚手のものと茶色くて薄いものの違いです。
厚手のものと薄手のもの
- 白い厚手のものはパップ剤
- 薄くて茶色いものはテープ剤
と言います。
やっぱりどっちを選んでも成分はほぼ変わらないそうです。
テープ剤
テープ剤のメリットは粘着力が高く剥がれにくく動きやすいことです。
関節などに使いやすい!
デメリットは粘着力が強いことで皮膚刺激が強くなりすぎる事です。
かぶれる人は注意!
パップ剤
パップ剤のメリットはテープ剤の反対で粘着力が少ない事で皮膚刺激が少ないことです。
かぶれにくい!
デメリットは粘着力が無いので剥がれやすくなってしまうことです。
関節などにはあまり向かない!
そもそも湿布とは
湿布は消炎鎮痛用の外用薬です。
- 消炎とは炎症を消す事
- 鎮痛とは痛みを鎮める事
つまり湿布は痛みを減らし、炎症を消すための薬です。
傷んだ筋肉や組織を修復するものではありません。
逆に消炎作用で炎症が消えてしまうと、傷を治そうと働いていた白血球が働けなくなってしまうことがあります。
炎症がきえてしまうと傷がいつまでも残ってしまい、いつまでもなんとなく痛いという事になってしまうかもしれません。
痛みがなくなる事と治る事は似ているようですが、全然違うものです。
まとめ
温・冷・白・茶のどれを使っても薬効はあまり変わりません。
急性で痛みがひどく動けない時や、痛みを抑えないと何もできないという時には良いですが、使い続けると必要な炎症まで消えてしまいます。
- どのタイミングで湿布を使うべきなのか?
- 使うならどの湿布を使うのか?
- そもそも湿布を使うべきなのか?
よく考える必要がありますね。
痛い事は確かに辛いですが、痛みは身体の悪いところを知るための信号です。
傷を治さずに痛みだけ取る事は臭いものに蓋をするだけになってしまいます。
ちゃんと治さないと長い間辛い思いをする原因になるかもしれません。
しっかり原因を治療して、痛みのもとをなくしていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
痛みでお困りの方は当院にご相談ください。
https://www.kamiigusasmile.com/
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