口呼吸が危険な2つの理由 口で呼吸している人類だけが持つリスクとは

自律神経・睡眠

こんにちは!
上井草すまいる鍼灸整骨院の赤羽です。
2012年に小さな町でオープンした小さな完全予約制・完全個室の治療院で、一人ひとりにじっくり時間をかけて施術をしています。
健康の役に立つ雑学や知識をブログで紹介しています。

赤羽
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2020年以降、マスクをする事が増えましたね。

やっぱり口と鼻は守らないとですね。

赤羽
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確かにウイルスや菌等が原因の病気は、呼吸器官から感染することが多いです。

呼吸器官って口と鼻のことですよね?

赤羽
赤羽

厳密には違います。

口は呼吸器官ではなく消化器官に分類されています。

今回は呼吸についてのお話です。

今回のブログはこんな人にオススメ!

  • 呼吸について知りたい人
  • 口呼吸と鼻呼吸の違いを知りたい人
  • 口呼吸のリスクを知りたい人
  • 人間とその他の哺乳類との呼吸の違いを知りたい人
  • 感染予防の基礎知識を知りたい人

口は呼吸器ではない

赤羽
赤羽

口で呼吸できるのは人間だけで、その他の動物は口では呼吸できません。

他の動物も口から鳴き声とか出してるのに、呼吸できてないんですか?

赤羽
赤羽

確かに犬や猫等の動物も口を使って、空気を出し入れできています。

これは呼吸とは違い、ただ空気の出し入れをしているだけです。

口から空気の出し入れをしているのに、呼吸じゃないって??

赤羽
赤羽

人間以外の動物の場合、口から入った空気は肺に入っていません。

食道や胃の手前まで入った空気を、おなかの圧力で押し出しているだけです。

肺には入りませんが「体内に空気を入れて吐き出す」という方法で吠えたり鳴いたりしています。

犬などはその空気の動きを体温調整にも利用しています。

赤羽
赤羽

口から体に空気を入れる事は他の動物でもできますが、口から入った空気が肺に入るのは人間だけという事ですね。

なんで人間だけ口で呼吸できるんですか?

赤羽
赤羽

それはズバリ言葉を話すためです!

口呼吸は発声の為

口の奥の喉には声帯があります。

声帯とは吐く息(呼気)によって震える器官です。

この声帯が震えて、呼気に音を付ける事を発声といいます。

発声できるから言葉を話すことができるのです。

赤羽
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声帯を調整して、色々な音や声を出せるようになって、人間は言葉を使えるようになりました。

口が肺とつながって、そこに声帯ができたことが人類の進化には大きな出来事だったのでしょう。

言葉が使えなければ、人類の進化は違う方向に行ってたかもしれませんね。

赤羽
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ヒトとサルの大きな違いは、声帯と指の使い方の違いとも言えます。

口呼吸が起こす悲劇

口が呼吸器を兼ねるようになって、人間は言葉を使えるという大きなメリットを手に入れました。

しかし、口呼吸にはデメリットもあります。

口呼吸のデメリット

  • 誤嚥(ごえん)
  • 気管や肺の免疫力低下

誤嚥

デメリットの一つは誤嚥です。

誤嚥とは食べたものが食道ではなく、気管に入ってしまう事です。

他の動物は口と肺がつながっていなので、食べた物が肺に入る事はありません。

誤嚥するとどうなるんですか?

赤羽
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誤嚥は日常でもよくあります。慌てて食べてたら、食べ物が気管に入っちゃう時です。

多くの場合は、咳き込んだりして吐き出すことができます。

むせるって感じですね。

赤羽
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そうして吐き出せれば問題はありません。

しかし、高齢者などの場合はむせる事ができず、そのまま気管や肺に入ってしまうことがあるんです。

普段は食べ物が通る時には反射的に、気管に食べ物が入らないように蓋がされます。

高齢になって身体の機能に問題が出てくると、正しい反射ができずにちゃんと蓋が閉まらず、気管に食べ物が入ってしまう事が出てしまいます。

気管や肺に入ったままの食べ物は、だんだん腐敗してしまいます。

そして腐敗した食べ物が原因になり、そこから炎症を起こしてしまいます。

誤嚥が原因で肺炎になるものを誤嚥性肺炎と言います。

気管や肺の免疫力低下

もう一つのデメリットは口呼吸によって受ける気管や肺のダメージです。

赤羽
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実はこっちの方が身近なデメリットです。

本来の呼吸器官である鼻から入った空気は、粘膜や毛等によってほこりやゴミ、ウイルスや菌などの異物を取り除いてくれています。

更に鼻の奥で湿気と温度を調整されて、温かく湿った空気が気管や肺に入るようになっています。

口は本来呼吸器官ではないので、それらの防御機能がありません。

そのため、気管や肺に異物も乾いた冷たい空気もどんどん入ってしまいます。

ウイルスとかの異物はわかるけど、乾いた空気ってなんか問題あるんですか?

赤羽
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乾燥は免疫力を下げる大きな原因になります。

人体には免疫力が備わっていますが、特に外部とつながりのある呼吸器官では、粘膜が免疫の大部分を担当します。

粘膜が免疫力を発揮するには湿度が必要です。

乾燥していると粘膜は免疫力を発揮できません。

口呼吸では気管の粘膜が乾燥してしまい、免疫力が低下して細菌やウイルスを捕まえることができなくなってしまいます。

捕まらなかったウイルスや菌が体内に入り込んでしまうのです。

赤羽
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このように、口呼吸で菌やウイルスなどに対する免疫力が低下して、感染のリスクが高まってしまうのです。

鼻呼吸すれば感染しないという事ではありませんが、口呼吸より感染リスクはかなり低下します。

赤羽
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実はマスクをするよりも鼻呼吸を意識する方が、ウイルスの侵入を防げるかもしれません。

これからは鼻呼吸を意識するようにします!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

呼吸に対するお悩みや免疫力を上げたい等のお悩みも、当院にご相談ください。

鍼灸 | 上井草すまいる鍼灸整骨院(下石神井) | 練馬区
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